「産後クライシス」という言葉に怯えている女性は多いものです。
これから出産を控えている方、すでに子供を出産している方、産後2年までに夫婦関係が著しく悪くなり、最悪離婚になってしまうことがあると聞き、不安になってしまいます。
そんなあなたには、産後クライシスを乗り越えて離婚を回避する方法をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
産後クライシスの意味と原因についてもお伝えしますので、そのような事態になることを避け、夫婦の危機を乗り越えていきましょう。
目次
産後クライシスってなに?
産後クライシスという言葉が話題になっていますが、正しい意味を理解しましょう。
産後クライシスは、結婚し夫婦となり、妊娠した時からの理想が覆され、思っていたことの現実にギャップを感じることで夫婦仲が険悪になってしまうことです。
赤ちゃんを子育てする内に、夫への不満を抱え、これまでの愛情が目減りしたことを感じ「このままこの人と生活を続けてもいいのだろうか」と思い始めます。
そして、多くの産後クライシスに陥った夫婦は子供が2歳になるまでに離婚を決意するのです。
「愛する二人の子供が出来て、これから幸せが続いていくのね」という願望が崩されてしまい、夫に対する不信感も同時に抱くようになります。
理想のママになりたいのに邪魔されているとも思うようになるのです。
産後クライシスに陥る原因は?
産後クライシスに陥る原因を知ることで、自ら事態を引き寄せることを避けられるかもしれません。
まずは、産後にはママの生活が激変することが理由として挙げられます。
赤ちゃんのお世話が24時間続くことで、これまでのようなママ個人の時間なんてなくなります。
育児中心ということでストレスも溜まりますし、そもそもとっても睡眠不足となっていることから正常な判断がつかなくなります。
思いやりを持つ余裕がなくなることもあるのです。
そして、妊娠から出産を経てホルモンバランスの変化から感情のコントロールが出来なくなりますので、どうしようもないイライラが募ってしまい、対象が旦那となることも。
それは、夫に妻がどれだけ辛い生活を赤ちゃんとしているかに気付かないことや気付いても手助けしてくれないことで産後クライシスに陥ります。
大変な時に起こったことはなかなか忘れることは出来ませんので、離婚に結びついてしまうのです。
産後クライシスを乗り越える方法
産後クライシスの期間を知ること
産後クライシスに陥ったとしても、絶対に夫婦仲の改善が見込めないということではありません。
しかし、その状況を長引かせると夫婦関係を元に戻すのは難しいのです。
赤ちゃんを出産し子育てのペースが掴めるまでは約半年を目安として考えていきましょう。
育児のペースだけではなく、生後6か月頃ならば首も座り、お座りもし、離乳食も始まり、何となくではありますが意思疎通が出来るようになる頃です。
会話が出来るわけではありませんが、「お腹が空いているんだな」「外に出掛けたいんだな」と子供の意思を感じられる機会が増えていきますので、ママの焦りなどは消えていくことが多いのです。
寝不足も新生児の頃に比べて解消してきますから、周囲の様子を確認することも出来始めます。
離婚を回避したいという方は、産後は里帰りを計画してみましょう。
子育てに不慣れなパパとママよりも、実親のいる家に里帰りすることで、少しの家事からは必ず解放され赤ちゃんだけのお世話に集中することができます。
父親としての自覚を持ってもらう
産後クライシスに陥る時には、「旦那の理解が得られない」と思うことから始まる場合もあります。
赤ちゃんを育てることは気を張りつめますし、何から何までお世話が必要でママの時間なんて少しもありません。
それなのに夫は「父親として自覚を持っていないのか、独身の頃と同じような生活をしている」「深夜の泣き声にうるさいと言う」など、育児の大変さを理解出来ていない言動をすることで「こんなはずではなかったのに」と思うのです。
夫婦の天使を愛でながら、幸せな気持ちで子育てをする夢は打ち砕かれてしまう…
そんな風にならないためにも、父親としての自覚を持ってもらいましょう。
妊娠中から女性の体の変化や赤ちゃんの生活リズムなどを叩き込み、赤ちゃんに触れるのが怖いパパならば家事をしてもらうなど、負担軽減ができるようにするのです。
お世話をしてくれた時には大袈裟なくらいに「私がしても泣き止まないのにパパなら笑顔まで見せちゃうのね!」と褒めたたえてください。
パパと赤ちゃんの時間を与える
子供をお父さんに預けるのが不安だという女性は少なくありませんが、あなたの子供だけではなく夫の子供でもありますので、思い切ってパパに赤ちゃんとの時間を過ごしてもらいましょう。
いきなり「今日一日よろしくね!」と預けるとあなたも不安ですし、夫には嫌な顔をされてより産後クライシスに陥ってしまいます。
ちょっとそこまで買い物、美容院に行く時間だけと預ける時間がはっきりしているなら旦那も引き受けてくれます。
その間にするべきことをタスクとして書き出しておき、泣き止まないなど困った時のアドバイスを一緒に伝えておきましょう。
パパが一人で赤ちゃんとの時間を過ごすことで、これまでよりもじっくりと関わり「可愛さを発見」したり「自分にもできるという自信」に結び付けられます。
案外、妻には子供にデレデレしている姿を見られたくないと言って、あなたの前ではツンケンしている夫もいるの、どんどん可愛がってもらってください。
専門家に相談する
産後クライシスに陥り、体も心もズタボロになっているのならばこのまま放置しているわけにはいきません。
産後鬱、育児ノイローゼを引き起こしてしまう可能性があり、それは赤ちゃんにとっても良くないことです。
無理をすることなく、専門家に相談にいきましょう。
カウンセリングを受けることによって、育児中のストレスの原因がどこにあるのか、あなたが実際に恐れていることや求めていることは何かを発見し、解決に向かう道しるべを導くことが出来ます。
可能ならば夫婦で専門家に相談することをおすすめします。
産後クライシスに陥るのは女性だけの問題ではありませんから、夫婦の問題として取り組むことでこれからの夫婦関係だけでなく育児に対しての考え方も変わってくるはずです。
自分の心の内を吐き出すだけでも、疑問点を解決したり心をすっきりさせることができたりしますので、気持ちに限界が来る前に受診をしてください。
これは、赤ちゃんのためにも出来ることですし、将来的な離婚を阻止する方法でもあります。
植え付けられた不信感を拭うチャンスですから、ぜひ活用しましょう。
夫婦の離婚を回避するのは夫婦で
出産を機に気持ちが低下している、夫に対して不信感を抱いている、理想と現実に辛い気持ちを持っているなど産後クライシスが原因で離婚問題に発展することは多くあります。
産後の大変な時に抱いた感情や夫の言動が引き金になることがありますが、産後クライシスについての理解を深め、原因を知ることで最悪の事態を避けることが出来るのです。
夫婦の離婚問題は夫婦で解決することを意識して、わだかまりを残さない努力をしましょう。
二人の可愛い天使のためにも、これから夫婦で助け合っていける関係を築いてくださいね。