旦那との離婚を考えると時に絶対に無視できないのは、子供の存在です。
時には「旦那に愛情はないけれど子供のために離婚はしない」と決めている女性もいるくらい。
それでも、「旦那との結婚生活が窮屈」「これ以上一緒に暮らすのは無理」となり、子供を連れての離婚問題への発展するケースも少なくありません。
そこで親の離婚を経験した子どもの本当の気持ちと実際に感じたストレスをこちらではご紹介しますので、両親として夫婦生活をどうしていくのかを考えるきっかけにしてください。
目次
周りの家との違いに不安、寂しさを感じる
特に小学校低学年までくらいの幼い子どもは、離婚という事実はどのようなものなのか理解出来ていませんので、周りの家との違いに不安を感じることになります。
両親が離婚した理由ももちろん分かりませんし、戸籍が変わり苗字が変更したことにも漠然とした不安を抱きます。
理由を説明しようとしても、理解出来ないことは母親として分かっていますので「この子が大きくなったら説明しよう」と思っている場合も少なくないでしょう。
「あの子のお家はお父さんとお母さんが一緒に暮らしているけれど、うちは違う」ということには気付き始める年齢ですが、何となく聞きにくく寂しい思いをすることになります。
自分の気持ちを上手く表現できないことがストレスとなり、赤ちゃん返りをしたり母親を困らせたりすることで愛を実感しようとすることもあるのです。
片親だから甘えられない
「うちにはお母さんしかいない」とはっきり理解できる小学生くらいになると、状況を理解しようとして「片親だから甘えてはいけない」と思うようになります。
友達に相談すると言っても相手も小学生ですから、上手く出来るはずはありません。
子どもにとって絶対的な味方は親ですが、そこに母親しかいない状況は「お母さんに捨てられないようにしよう」という気持ちです。
子どもを育てるためにフルタイムで働いている女性も多く、帰宅すれば忙しく家事に取りかかります。
そんな姿を見て、甘えたいけれど甘えられないと子どもは自分で感じているのです。
まだ、自分の中で起こっている心のトラブルの解決方法を見つけ出す力はありませんので、健気な姿を見ることになるでしょう。
泣かない、わがままを言わない、言われたことをしっかりと守る、一見賢そうな子どもの振る舞いは寂しさや不安を押し殺している姿なのかもしれません。
金銭的な余裕がなく自分の環境を呪うことも
子供の年齢が上がるにつれて、自分の家庭の状況を把握することで、その環境を呪うケースも少なくありません。
特に金銭的な問題は大きくなります。
母親一人で子供を育てるケースではそれが顕著に表れ「離婚しなかったらもっといい学校に行けたのに!」「部活用品も良いものを買えていたのに!」と思うのです。
親への意見も言える年齢になりますので、今度は親子でのトラブルが勃発することもあります。
どうしても婚姻関係を続けられなかったことの理由は、話して説明できる内容とそうではないものがあり、悩む母親も出てくるでしょう。
問題の解決方法を探す内に、子供が非行に走る場合もあります。
弁護士を雇ってまで親権を取ったことに後悔する母親の話しを聞いたこともあるのです。
大人も子供もストレスを抱えている原因は離婚だと気付き、愕然とする人もいますが、何とか親子の絆が深まる方法を取らなければ大変なことになってしまいます。
問題のある家庭だと認識してしまう
戸籍の変更、苗字の変更という実際に自分の身に起こっていることを感じると「うちは問題のある家庭なんだ」と認識する子供もいます。
自分の戸籍や苗字が変わった瞬間に、両親の離婚というモヤモヤした状態を抱え込むことにもなるでしょう。
子供がある程度の年齢で、婚姻関係の継続が難しいと理解をしても、やはり親は親なので離れて暮らすことに違和感を抱きます。
夫婦のトラブルを解決することも出来ない、相談するところもない、もちろん両親に自分の気持ちをぶつけることは出来ない状態で「問題のある家庭」と認識した場合に大きなストレスを感じるようになるのです。
そのストレスによって、人間関係の構築が上手くいかない、引きこもりになる、暴力的な性格お引き起こすこともあると言われています。
子供にとって両親はどんなことがあっても離れることはないという深層心理にも似た気持ちを持っていることから、このような思いを持つようになるのです。
恋愛や結婚に消極的になる
両親が結婚生活を終わらせたことを見た子供は、自身の恋愛や結婚に消極的になる傾向があるようです。
愛し合って結婚した二人が、問題やトラブルによって婚姻関係の破たんをしたという事実は、それだけ子供にとって衝撃的な事実と捉えています。
好きな人が出来た、結婚した相手を見つけた場合には「離婚をするかもしれない」「生涯に渡って幸せに出来ないかもしれない」と最初から自信をなくしてしまうのでしょう。
実際に婚姻関係が破たんした夫婦を見ているわけですし、それに伴うトラブルも肌で感じています。
きっと、様々な人に相談することになりますが、いくら周りの人が「あなたは大丈夫よ」と告げても、「両親も大丈夫だと思って結婚したんだろう」と降り出しに戻ってしまうのです。
離婚した後に子どものフォローはとても大事になってくることを最初の段階で気付いていなければなりません。
旦那との離婚に集中して子供の異変を見逃してしまうと、子供の将来や幸せを傷つけてしまうことがあることを覚えておきましょう。
仕方がない、幸せになって欲しい
高校生以上になってくると、両親の離婚をもっと大人として受け入れられるようになります。
「両親揃っている方が良かった」という気持ちはあるとしても、夫婦でも上手くいかないことはあると理解を示してくれる子供たちも少なくありません。
その離婚によって、両親共に幸せを見つけてくれたらそれでいい、と大人の意見をくれる子供もいるくらいです。
仮に弁護士を入れて泥沼離婚になったとしても、もう原因や理由にも納得できる年齢ならば、見守る対応に徹する子供もいます。
時には弁護士の話し合いにも参加してくれるような子供もいるかもしれません。
親としても子供扱いするのではなく、大人同士の話しをしているつもりでの会話を心掛けると、より夫婦のことを理解してくれるはずです。
反対に「あなたは黙っていなさい、子供なんだから」という態度を取ってしまうと両親の離婚へのストレス以上のものを与えてしまうことになるでしょう。
あなた個人の幸せを願ってくれるようになりますから、心強い存在となることは間違いありません。
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ストレスを与えてしまうこともありますが心の支えになることもある
両親として一番守りたいのは子供という存在です。
健やかな成長を願っている、そのためにも夫との離婚を進めるという妻もいます。
しかし、視点を間違ってしまうと子どもへのストレスによって将来を暗くしてしまうこともあるのです。
そうならないためにも、子供の小さな反応や態度などは気にして、その都度きちんと対応していきましょう。
ストレスを与えてしまうこともありますが、あなたにとって心の支えになることも十分に考えられますので、子供の存在を守っていくように心がけてくださいね。