夫との死別、突然のことであったり、病気で…ということで打ちひしがれてしまいます。
しかし、「いつまでも下を向いていてはいえない!」と自分を鼓舞して前向きさを取り戻そうとした時にたくさんの悩みにぶつかってしまうことも。
実際に今、深い悩みを抱えている方やいざという時の知識として身につけていたい方、ぜひ参考にして、可能な限り気持ちに余裕を持つようにしましょう。
なかなか、気持ちを立て直すには時間がかかることではありますが、こちらの内容を知ることで、少しでも前向きな人生を歩めるようになるはずです。
目次
夫と死別した妻が得られるお金
遺族年金
夫と死別をしたということは、これまで夫が稼いできてくれていた収入を失うということです。
お金に対する不安は大きく、考えれば考えるほど切ない気持ち、やるせない思いになってしまいます。
しかし、行政はそんな未亡人を見捨てたりはしません。
夫が生前かけていた厚生年金から遺族年金をもらうことができますので、手続きをきちんとしましょう。
妻の収入によって支給されるかどうか変わります(年収800万円未満)。
また、遺族年金は妻だけではなく、子供が18歳になるまでは支給の対象となりますので、以下でも説明をしますが、児童扶養手当とともに支給される額はとても有り難いお金だと感じられます。
夫の稼ぎには及ばないと思うこともあるでしょうが、ここからはあなたの収入と合わせて不自由ない生活を手に入れてください。
児童扶養手当
児童扶養手当とは、一人親に支給される助成金です。
死別や離婚、DV被害があり一緒に生活を送るのは困難だとして夫婦どちらかと生活をする場合などに支給されます。
子供が18歳になるまでの助成金ですので、養育、教育金としてありがたい存在です。
子供が一人の場合には満額で42330円、収入などによって変動があり一部支給となれば42320円~9900円となります。
また、子供が二人いる場合には、一人目の支給額に合わせて満額で10000円、一部支給で9990円~5000円です。
3人以上いる際には、上記プラス満額6000円、一部支給で5990円~3000円となっています。
また、児童扶養手当は平成29年4月から物価スライド制が導入されています。
昨今の物価上昇につき、物価の上下に合わせて加算額が変わりますので、物価が上昇すれば支給額も上がるという安心の制度なのです。
子供への悩み
父親を失った子供の心のケア
夫と死別をして悲しいのは、子供も同じことです。
子供にとって両親というのは、いつまでも一緒にいてくれない存在、まして自分よりも先に旅立ってしまうような存在だと思って過ごしていません。
たとえ、闘病している姿を見ていても、奇跡を信じ、体調が悪くても声を発し、これからも抱きしめてくれる存在だと思っています。
そんな父親を亡くした子供の心のケアをしなければいけません。
それは、あなた自身の心のケアと同時進行で大丈夫。
子供と父親の話しをしたり、父親が子供に託していた夢や希望を伝えるなど、いつまでも心の中では生き続けていると思うのも一つの手です。
現実を少しずつ受け止められるように、そして子供の心を強くさせるためにも大事なこと。
時には、カウンセリングを受けるなど、心のケアのプロの手を借りることもあるでしょう。
全く悪いことではありません。
自分の気持ちや想いを上手く整理できずに、前に進めないなどの場合には気持ちを打ち解けられる存在は貴重ですよ。
父親・母親の両方を求められる
夫と死別して未亡人になった妻は子供に対して父親と母親の両方の愛情を与えていくことになります。
父親のような強さ、母親の優しさなどをその都度使い分けながら、子供を満たしていかなければ!と思うでしょう。
子供からしても、その両方をあなた一人に求める時がやってきます。
しかし、あまり気負わないでください。
世の中には、母親だけでや父親だけでも立派に子育てをされている人がごまんといるのです。
道や自分を見失いそうになった時には、そんな尊敬する人に話しを聞いてもらいましょう。
肩の力を抜いて、あなたが正しいと思う道を選択し、自信を持って歩む姿を子供は見ていますので、父親だから、母親だからこうしなければいけないんだ、と思い込まなくてもいいのです。
経験者の話しは、身になるもの、すぐにでも取り込める知恵がたくさん詰まっていますので、困った時には頼りにしてみてください。
再婚についての悩み
未亡人でも恋愛をしてもいいの?
未亡人になった女性、夫を亡くした時には恋愛をすることなんて一切考えることはできませんでした。
それでも月日は流れ、夫の死も受け入れ、自分の人生を考えた時には再婚をするのも一つの選択だと思えるようになります。
もちろん、一生旦那だけを愛し続けていくという選択も素敵なことです。
人それぞれの考え方ですので、どちらが正しいということではなく、本人が幸せな人生を送ることができるのかどうかが大事なこと。
旦那と死別した未亡人でも、その悲しみから再婚に向けて恋愛をするのはおすすめしません。
そのお相手は夫の変わりではなく、まだあなたの中で夫とのことを美しい思い出に変えることが出来ていないのです。
そんな状態で再婚をしても、死別した夫との違いを発見する度に落胆した思いを感じてしまいます。
お相手にも失礼なことです。
きちんと、死別した旦那を受け入れられた時には、あなたを幸せにしてくれる人がいるのならば恋愛も再婚も自信を持って行いましょう。
あなたは生きています。
これから幸せになる権利もあり、亡くなった夫もあなたが笑顔で残りの人生を過ごすことを望んでいるはずですよ。
子連れ再婚の不安
子連れ再婚に不安を抱いている方は、意思の確認が大事なポイントとなります。
再婚相手に他人の子供の父親にある覚悟はあるのか、再婚後に子供を作る場合には分け隔てなく接することができるのか、子供は新しいお父さんを受け入れてくれるのかなど。
あなたと再婚相手との話し合い、あなたと子供との話し合い、そしてあなたと再婚相手と子供との話し合いの場を持ちましょう。
夫と死別した妻の子連れ再婚の場合には、いなくなってしまった父親の変わりになることに子供は拒否反応を示すことがあります。
お父さんは二人いるんだよ、死んでしまったのは「お父さん」、再婚相手は「パパ」と区別するなど工夫をすると、子供もすんなりと受け入れてくれることに感動します。
そして、何よりも母親であるあなたが幸せになれる、幸せそうにしていることが子連れ再婚をする際の子供の安心材料となります。
辛いけれど、悩みもあるけれど前に進まなければいけませんね
夫と死別した妻には、多くの悩みや不安が溢れています。
お金や生活のこと、子供のこと、再婚のことに分けてご紹介した内容を参考にして、辛くても前を向いて進んでいかなければなりませんね。
不幸なことが起きたあなた、辛さの中でどれだけの悲しみを抱えていることでしょう。
しかし、それでもあなたの人生は続いていきますので、利用できる制度を活用して、あなたが幸せになる選択をしてください。
抱えるものが多くなってしまいますが、それをあなたの生き甲斐として気持ちを奮い立たせていきましょう。