これから現実に離婚を考えている方は、手続きや流れや順番などが気になるはずです。
初めての経験という人の方が多いでしょうから、あたふたしてしまって当然の離婚。
しかし、気持ち的にも落ち込んでいることもありますから、決められた手続きくらいはスムーズにしたいものです。
こちらでは、離婚の手続きのチェックリストをご用意しましたので、後々困らないように参考にして一つ一つこなしていきましょう。
目次
あなたに関するもの
離婚届けの提出と住民票の移動
夫婦で様々な取り決めを、話しあい、調停、裁判などによって行った後に離婚届けを役所に提出します。
財産分与についてや慰謝料、年金、養育費の金額や支払い方法などは全て決まってから離婚届けを出す必要があります。
「一刻も早く夫と離婚したい」と先に離婚届けを提出してから話し合いが出来ないわけではありませんが、幕引きをはかったということで揉める原因になってしまうのです。
離婚後に住む場所が変わる場合には、離婚届けの提出と同時に住民票の移動届も出しておきます。
手続きはたくさんありますので、効率よく進めることも必要です。
引越しを離婚前に完了していて、別居をしていたという場合にも手間を考えて離婚届けと同時をおすすめします。
協議離婚によって円満離婚となった夫婦は、離婚届けを二人で提出することもあるそうです。
国民年金、健康保険の加入や変更
国民年金や健康保険は大人ならば加入は義務です。
これまで、男性側の扶養に入っていて、専業主婦であったりパート勤めをしていたりした方は改めて加入や変更をしなければなりません。
名前や住所、勤務先などの情報も必要ですし、子供をあなたが養育する場合には扶養の手続きもしましょう。
国民年金はあなたの老後を支えてくれるものです。
離婚したばかりで収入がない場合や安定していない場合などは、相談すると支払いの免除をしてくれることもありますので、免除申請を出してみてもいいかもしれません。
支払い義務がある状態で無視していると、とんだタイミングで財産の差し押さえをされるなんてことがあっては困りますので、分からないことなどは役所や弁護士などに積極的に相談してください。
また、健康保険についても同じことが言えます。
日本の法律では、全ての国民が健康保険に加入し、医療費を国にも負担してもらうことで、どのような人でも病院にかかれるようになっています。
無保険の状態では、健康の維持が難しくなることも想像できますのでしっかりと加入や変更をしておきましょう。
印鑑登録や各種名義変更
これまでに、あなたが市町村や国、銀行や企業などに登録しているものについての変更をしましょう。
印鑑登録は役所ですから、離婚届けを出したついでに変更させてください。
いざという時に困りやすいものですから、必ず登録の変更をしましょう。
また、離婚によって性が変わった場合や住所変更した際には、通帳の名義変更や免許証の変更などに加えて、通販サイトの登録変更など細かい作業に取り掛かりましょう。
とても面倒な作業になり、経験者の多くの人が「大変だった」と声を揃えます。
しかし、戸籍が変わったのですから以前のままではいけません。
お知らせしないといけないところには全て見直しながら登録の変更にあたりましょう。
子供に関するもの
性や戸籍の変更
あなたが親権を持って離婚する場合には、子供に関する手続きが必要です。
子供の養育をどちらがするかと決めずに離婚届けを出すようなことになると、戸籍上は夫に親権があるような状態となってしまいますので、話し合いでも調停でもしっかりと取り決めをして離婚にあたります。
夫婦の子どもですから揉めないことが一番ですが、そうもいかないものです。
しかし、あなたが親権を持ち養育することが決まり、離婚届けを提出したら性や戸籍の変更をしなければなりません。
先ほども述べたように、離婚届けを出しただけでは夫の性のままで別々になった夫の戸籍に子どもがいる状況です。
変更の方法は、市町村役場や家庭裁判所などで用紙をもらい提出します。
あなたは新しい戸籍をつくることになりますので、そこに子どもを入れる手続きですからしっかりとしてください。
こちらも分からなければ、お世話になっている弁護士がいる場合には相談すれば丁寧に教えてくれます。
児童扶養手当・児童手当の変更
あなたの戸籍に子どもを入れたなら、児童扶養手当の申請と児童手当の変更を行います。
児童扶養手当とは、以前は母子手当と呼ばれていたもので、一人親家庭の生活を助けてもらえる制度です。
収入によって、月あたりに支給される金額は変わりますが、最高で子ども一人当たり40000円以上支給される場合もありますので、とても有り難いもの。
医療費も安くなったり無料になることもありますから、ぜひ申請を忘れないでください。
児童手当については、これまで受取人を旦那にしている場合が多いので、あなたに変更しましょう。
国民年金の加入の種類や引っ越し先の住所なども必要ですので、あなたに関する手続きを終わらせて、役所で手続きをしてください。
わざわざ男性側に知らせる必要はありませんが、児童扶養手当の年収には男性側からの養育費の額も加算されることを覚えておきましょう。
ちなみに慰謝料も年収に含まれる場合がありますので、お世話になっている弁護士がいれば相談してください。
翌年の支給額に影響を与えるものですから、いざ生活をし始めてあてにしていたお金がなくて困ることのないように準備が必要です。
学校の転校や名義変更など
子どもが幼稚園や保育園、学校に通っている場合には、転校の手続きと同時に名義の変更に取り掛かりましょう。
夫婦が離婚をして引越しをすることになれば、通う機関を転校しなければいけませんので、元通っていた場所と新しい学校、そして教育委員会への連絡をしてください。
子どもがスムーズに新しい環境に馴染むように、引越し先でも早く新しいお友達が出来るようにサポートしましょう。
問題を抱えている場合には然るべき機関が様々な窓口を解説していますので、遠慮せずに相談します。
また、子どもに関する名義変更も必要です。
郵便局や銀行などの名義変更、保険の名義変更など細かい作業が続きますが夫婦ではなく、あなた一人で養育する覚悟も高まっていきますので一つ一つの作業を完了させましょう。
今は、ネットで名義変更をさせる手続き方法もたくさんありますので、空いた時間をあててください。
離婚するという大きな問題を乗り越えて、大変な話し合いを経てこれからを迎えますので、気分を一新させる意味でも取り組める意識を持つと今を乗り越えられます。
面倒なことも多いですが一つ一つ完了させましょう
離婚をするにあたり、財産についてや慰謝料などについての問題を調停などして乗り越えるとやっと離婚届けの提出です。
しかし、実際は離婚をしたことで自分に関わるものに加えて親権を持てた子供に関する膨大な手続きが待っています。
「大変だな」「面倒だな」と感じることがたくさんありますが、無事に離婚が決定したからこそのものですから、一つ一つ丁寧に取り組みましょう。
これからの生活を思い浮かべて、不安に思うこともあるでしょうが、子供の笑顔に支えてもらい、今度こそ幸せを掴む一歩を踏み出してくださいね。