全く会話のない夫婦だと自覚したならば、離婚について考えている人も少なくないでしょう。
そこには、子供への影響を感じている女性もたくさんいるはずです。
全く会話がないことで「これで私たち夫婦は上手くいっている」という人もいますが、間違いなく離婚率は高まっている、というお話をこちらではご紹介しましょう。
旦那との会話がいかに結婚生活をより良いものにするのか、そして大切な子供への影響について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
離婚を考えている夫婦の会話の時間は20分未満
夫婦間の会話が充実していて、笑顔で溢れている家庭が円満であることは間違いありません。
そこには、男性も女性も意義はないでしょう。
しかし、自分たちの夫婦の場合は「あまり会話をし過ぎると喧嘩になってしまうから」「不満には蓋をしておきたい」などの理由から会話を意識的に避けている場合もあります。
しかし、この考え方はとても危険で、実際に離婚を考えている夫婦の多くは毎日の会話は20分以内だとも言われているのです。
会話をしなくなることで、旦那への興味をなくしたり、仕事だけの生活になったり、家庭として機能しなくなることで「夫婦でいる意味が見当たらない」という状況を招きます。
以下でもご紹介していきますが、子供への悪影響を親として感じることで「離婚」を決意することもあるのです。
会話のない夫婦が一つ屋根の下で暮らしていることが、大切な子供に悪影響を与えているのならば「離婚やむなし」と決断するということです。
会話のない夫婦が子供にあたえる影響
親に気を遣ってリラックス出来ない
会話がない、ということは夫婦では目もあわせないような状況であることが想像出来ます。
子供は親のことをよく見ていますので、不自然な状況、関係に戸惑いを感じます。
子供の年齢にとっては「自分が悪いのかな」「お仕事が忙しいのかな」と小さな心の中で多くのことを考えている場合もあるでしょう。
そして、子供にとって両親は唯一の味方であり、大事な存在ですので「仲良くしてほしい」という一身で、気を遣う言動をし始めます。
わざとおちゃらけてみたり、いたずらをして気を引かそうとしたり、自分を中心にして家庭を正常な状態に戻そうとするのです。
会話のある結婚生活を一瞬でも体験している子供にとっては、今の状況が異常であることに気付いています。
しかし、気を遣う状況にストレスをため、家庭内なのにリラックス出来ない環境となってしまうことで、精神的に傷ついてしまうでしょう。
子供の成長にはリラックスした環境、のびのびと出来る環境が必要ですが、それらを会話のない男性、女性によって与えてしまっていることに早く気付かなければならないのです。
専門家のカウンセリングを夫婦と共に子供にも受けさせる状況を作り上げてしまう可能性も否定できません。
結婚や家庭にネガティブなイメージを持つ
夫婦の会話がない期間というのは、長い生活の中であるでしょう。
仕事が忙しくて、すれ違いの生活をしている、ちょっと大きな夫婦喧嘩をしてしまったなど。
旦那の精神状態によっては、仕事で頭がいっぱいになり「どうしても家庭を顧みることができない」という時もあります。
しかし、これらは環境が変われば改善していくものですから、問題ないでしょう。
問題なのは、子供に「このままずっと会話のない夫婦生活を見せる」ことなのです。
子供にとって本来は、愛する人と結婚し幸せな結婚生活を送ることは夢のある話でなければなりませんし、子供もそう思っているはずです。
しかし、一番近い両親が目も合わせないで会話もしない状況であることを見続けていると、結婚や家庭に対してネガティブなイメージを持つことになります。
「結婚って難しいんだな」「一緒に暮らしているのに仲が悪いこともある」「自分には幸せな結婚は出来なさそう」と感じてしまうということ。
幼い子供であっても、その時の感情が残ることは十分にありますので、子供の未来を潰しかねません。
子供のために離婚しない夫婦がいますが、環境によっては別れる方が子供の将来のためになることがあるのも事実です。
心に傷を与え、社会に適応できないことも
大好きな両親には仲良くしてほしいと思っている子供の心情。
それを裏切る形で、全く会話がないというのは子供の心を傷つけることにもなり兼ねません。
上記でもお話ししましたが、おちゃらけて両親に会話をしてもらうきっかけを作っても、スルーされたとなると、自分自身を否定された気持ちになってもおかしくないのです。
子供の頃の心の傷は、社会に出た時には適応能力に悪影響を与えてしまうこともあります。
早ければ、幼稚園や保育園も子供にとっては大きな社会であるコミュニティですから、そこで他の子供と上手く話が出来なかったり、時には暴力を振るってしまったりすることもあるようです。
それらは、子供の持つ性格ではなく、子供の環境から作り上げた状態であると言えるでしょう。
早めに専門家に相談し、心の傷を癒してあげなければ大人になってもっと大変な思いをしてしまいます。
専門家へ相談する場合には、出来れば両親揃って受診してみると、子供の心の傷とともに夫婦仲も改善するきっかけを見つけられるかもしれません。
男性は、カウンセリングと聞くと拒否反応を示してしまうこともありますが「子供のため」ならば重い腰を上げてくれることでしょう。
笑顔を忘れる
これは、両親にとって最も辛い状況です。
全く会話のない夫婦に育てられてしまうと、その家庭には笑い声は少なくなってしまいます。
夫婦関係の悪化、喧嘩が長引いていることでギスギスした環境の中で過ごすことにありますので、子供は笑顔を出すことに躊躇してしまうのです。
空気の読める子供はたくさんいますので、自分が「へらへらしていたら怒られてしまうかも」と気を遣っているのです。
次第にその笑顔の出し方を忘れてしまい、余計に家庭内は暗くなってしまうことで離婚への助長を早めてしまうこともあるでしょう。
笑顔を忘れた子供は、楽しいことへの欲求を感じなくなり鬱状態になることもしばしばあります。
親としては絶対に避けたい事柄でしょう。
子供の様子を観察し、子供との会話を大事にしつつも夫婦での会話を増やしていこうという気持ちになることで今の状況を改善に向かわせられます。
愛する我が子の笑顔は仕事での疲れを吹き飛ばし、人生を明るくするものでもあります。
両親の会話のない生活の中にいることが子供にとって不幸であることに気付いてください。
それは、子供にとって「お母さんにもお父さんにも笑顔でいて欲しい」という願いを感じ取ることにも繋がります。
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「どうして会話をしなくなったのか」と考えてみましょう
夫婦が会話を全くしなくなったのには理由があるはずです。
今の状況を変えるためには、間違いなくその原因をなくすための行動が必要でしょう。
子供へ悪影響を与えて、取返しのつかないことになる前に夫婦の会話を復活させる方法を見つけ出し、関係の改善をはかってください。
愛する大事な子供を守り、成長させるのも親としてのつとめ。
これから親として出来ることは何か、を考えつつ、夫婦関係の改善に取り組み素敵な家庭を築いていきましょう。
まずは、根本的な問題から目を背けないことが重要ですよ。